荒井式中心気功は教養も高めます。

先日、東京で行われました荒井義雄先生とレイヤーチン先生の合同セミナーに参加、お手伝いしてまいりました。今回は中国の古典思想のお勉強と、エネルギーワークをメインに二日間かけて行われましたが、とても充実した内容で本場中国の波動をビシビシと感じながらあっという間に時間は過ぎてしまいました。

荒井式中心気功では呼吸法や健康法だけではなく、いわゆる「道(タオ)」一元の世界観を学び体得していきますが、道家の大家である老子、そしてそれを継承されたという荘子のことを学ぶのは重要な位置づけとなり、ましてや今回は本場の中国の先生をお招きしてと言う事でしたので、多くの方々が全国各地よりご参加になられとても盛り上がりました。

荘子と言えば「無為自然(むいしぜん)」

荘子

今回の中華古典思想のテーマに上がりましたのは思想家の荘子でしたが、荘子と言えば「無為自然(むいしぜん)」が有名であり、数々の寓話を交えながらいかに私利私欲に走らず、質素を好み、人間本来の生き方をしていくべきかという事をおしえてくれてますね。

ちなみに荘子という方は結構、皮肉屋として有名なところがありまして、価値観、盲点など人の痛いところを、うまい具合にたとえ話を交えてチクリとやる感じなのですね(笑。 対して老子というのは壮大なスケールをボンとかたり、さっとどこかへ去っていってしまう感じの方なのですが、まぁどちらにせよお二人とも、タオという世界観で人々に感銘を与え、今でもなおよきお手本、偉大な師として尊敬されています。

言葉では伝えきれない・・・それがタオ

精神社会・スピリチュアルがお好きな方はよく本を読んだり、講演などをメモを取ったりまとめたり、お勉強される方が多いと思いますが、荘子はそういうところも皮肉たっぷりでチクッと来たりします。例えばそういう場合ですと「言葉で伝えきれない、言い表せないのがタオなのに、それにだけに一生懸命になったところでどうなるの? そこに言い表せない本当のところを感じなきゃ!」という具合ですね。

そういう荘子自身は優秀で認められる存在でありながら高い役職につくのも好まず、キレイな服装に身を飾るのも拒みひたすら「清貧(せいひん)」を貫いたそうですが、まさに地道に一生を通して、生き様の中でタオ、一元の世界観を縁ある方々に伝承されていたようです。

私もこういう気功の世界というのは、自分の生活や日常を通して答えを出していくべきであると思います。見えないし言い表せにくい世界観だからこそ「体感」「体現」していかなくてはなりませんね。

生き様、存在、波動で・・・という所でしょうか・・・(笑。