色々と乗り越えていかねばならないものがある!

オリンピックを気の観点から・・・と言う事で、勝負に関して実力差が拮抗してる場合はより集中してる方が勝つというお話でした。 勝負中に勝負以外のことに意識が流れていくとミスしたり、思わぬ不運に見舞われたりするのが勝負事の世界なのですが、過度のプレッシャーや余計な心配にエネルギーを持ってかれると、力も委縮したり、反対に力みすぎたりしますし、スッと魔がさしてきたりして思わぬ判断ミスなんかしてしまうものなんですね。

そう考えますと絶対に負けられないとか、メダルのために・・・というものもその本人達の力量を超えたものを背負わされたりすると、それは逆に気の毒な感じもしますが、まぁ代表という立場であれば、そういうものも含めて乗り越えていかなくてはいけないところもあり、やはり大変ではありますね。

柔道からJUDOに対応!?

今回のオリンピックですが今のところ柔道が特に強かったなという印象を受けますが、前回ロンドンでは男子金メダルなしという結果に終わったと言う事で今回は井上康生監督の元、様々な格闘技の練習などを取り入れて海外勢に勝てるようにトレーニングしたそうです。 テレビで拝見しましたがサンボやら柔術やら沖縄相撲、打撃系格闘技のミット打ちからボディビルのトレーニングまで・・・それはそれはいろんなことをやらされていましたが、柔道からJUDOに対応していった日本柔道界の柔軟性が素晴らしかったと思いますね。

 

相手をよく研究し、どこまで準備していくか?

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勝負の世界を見ておりますとやはり相手をよく研究して、それなりの対策・準備をしている方がやはり優位になる事が多いものでして、私の印象ですと日本の選手とかチームは良く海外の選手たちから研究されてるなと思います。 もちろん日本の選手たちも相手を研究してると思いますがどこか美学的に「自分たちのスタイルで勝つ」というものがあり、そこら辺をうまくやられてる感もありますが、基本的に一発勝負のオリンピックではミスしていくと負けてしまうものなので、焦ったり動揺することのないように、また逆に相手が格上ならばそういう所もうまくついていかなくてはなかなかメダルというものは見えてこないのではないかなと思います。

ちなみに男子柔道で今回金メダルを獲った大野選手は「最低でも金!相手が10の力できて、こちらが10の内、1の力しか発揮できないとしても勝つための準備をする」・・・こんな発言をしていたと言いますが、その感性、着目眼が素晴らしいと思います。それぐらいの感覚で普段から練習していれば、やはりあの勝ちっぷりは納得です。

しかし、そのための練習がどれほどだったのでしょうかと考えますと気が遠くなりそうですが、そういうのを踏まえての金メダルであり、あの顔つきなのですね。