イライラ、びくつき傾向の人は横隔膜が硬い。

今日は横隔膜の話をしましょう。横隔膜ってなんだ?という方もいるかもしれませんので簡単に説明しますと、横隔膜は呼吸筋の一種で、胸と腹を分けるいわゆるみぞおちのところにある筋板です。この上げ下げによって肺を動かし呼吸が可能となるのですが、実は肺自体だけでは動かず、呼吸ができないので、これら横隔膜をはじめ、いくつかの呼吸筋が活躍してくれてるのですね。

横隔膜・・・しゃっくり(横隔膜の痙攣)で有名ですかね?(笑

横隔膜・・・しゃっくり(横隔膜の痙攣)で有名ですかね?(笑

そしてまた横隔膜は自律神経とも密接な関係があり、興奮、緊張などの何かに備える時などは交感神経が優位になるので横隔膜は固く緊張しており、反対にリラックス、ゆるむ、やすむという時の副交感神経が優位になる時はここは柔らかくなっているのですね。

現代人というのはやはりストレス社会に生きていますので常に何かに備えたり、不安に苛まれたりして緊張状態がずっと続いており横隔膜がカチコチに委縮してしまっているわけで、そうなりますと今度は可動域が狭くなってしまうので当然呼吸は浅くなります。そして呼吸が浅くなれば今度は酸素もたくさん取り込めませんし、気も体内も廻っていかなくなるわけで、健康によくありませんよと言う事なのですが、ここで自分の横隔膜がどんな状態かを調べる方法があります。

みぞおちに手をゆっくり差し込んでみる

方法は簡単です。自分の手をズブズブっとみぞおちを下からややななめ上へ向かい押し込んでみると良いのです。これを行い、痛くて指がぜんぜん入っていかないようなら、かなりのサビツキがあるとみると良いでしょう。緊張優位型で、日常生活はイライラと不安に苛まれて呼吸はかなり浅くなっていると考えられますので、これから先は何か対策をしていかねばなりません。

「頑張れ」を求められる社会でどうがんばるか!?

こう考えますと頑張れば頑張るほど横隔膜は固くなり緊張していくわけで、とはいえ日常はなにかと頑張らないわけにはいかず「どうしたら?」となりますが、そうなりますとやはり今度は反対の「休む、力を抜く」と言う事に意識を向けると言う事が大切になってきます。

でも多くの方は「がんばらない=休む・リラックス」という図式に錯覚してしまっており、「頑張るか頑張らないか」のどちらかでは交感神経のレベルが強か弱かという感じになってしまっていて、実は肝心の副交感神経のスイッチには切り替わっていかないと言う事に気が付いていないのです。ですからエネルギーの消耗も激しいし、疲れが抜けないし、寝れないし・・・となるのですが、そうなりますと今度は何かに現実逃避したくなったり、反対に攻撃的になってしまったりするのですね。

ですから「頑張るか、休むか」の図式をしっかり体得しないといけないわけですが、そうなりますと「休み方・力の抜き方」を学んでいく必要があるということで、この続きはまた次回にしていきたいと思います。

現代人に必要なものは何か?

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