椅子を使った丹田呼吸

今日は椅子に座った状態での丹田呼吸の修練法についてお話してみたいと思います。 本来ならば正座の状態で教えることが多いのですが、最近はオフィスや家庭におかれましても椅子に座った状態が多いこともありますのでこちらの方が習慣づけしやすいところがあるかもしれませんね。

① 座り方ですが、浅めに腰かけ、足の角度を90度にします。(踵を合わせてつま先を開く)

② そしてそのまま踵を肩幅ぐらいに開く。

③ 丹田の位置を確認。 腰を反り視線をまっすぐにする(腰木がないので、一旦前かがみになり手を腰に添えて反った状態でそのまま体をゆっくり起こしてくると良い)。手は上を向けて両ひざの上に置く。

④ この状態で丹田呼吸・・・腰を反りお腹を前に出しながら(ふくらませる様に、前に突き出すように)7つで吸い、3つ止める。

⑤ お腹をへこましながら、体もややフラットな状態に戻しながら7つで吐く。そして3つ止める。 

⑥ しばらくしたら手を広げたり縮めたりしても良い。(気が出ているのがわかる)

<注意点>

・丹田の位置を正確に。なるべくお腹・腰だけで呼吸することを意識する。(肩や腕、首、顔などに力を入れず自然体で行う)

・目線を下げない。目を閉じない(瞬きは可)。うつむかない。きょろきょろしない。睨まない。(目にも力を入れない、スッと正面を見据える)

・呼吸のテンポ、リズムが速くなりすぎないように注意する。

頭もさえて、集中力も湧いてくる!

この状態で呼吸を行っていきますと、だんだん心が落ち着いてきてリラックスできるようになります。 仕事中、またその他の時などでもこのように腰から座りまっすぐになりますと、体の中をエネルギーが流れていきますので頭もさえてきますし、集中力もでてきます。

直ぐに疲れる、やる気が起きない、集中力が持続しない、腰が痛い・・・こういう感じになりますと、基本的に人は楽なように姿勢を崩したり、もぞもぞ動いたりするものなのですが、本当はこういう修練を重ね、正しい姿勢、ちゃんとした姿勢でいる方がそういう煩わしさから無縁になってきます。

この姿勢でいれば、見た目にも美しく、周囲に与える印象もよくなりますし、直接的にはわかりずらいかもしれませんが良い影響というのも周囲に与えていくことができます。

というわけで、早速日常生活の中に取り入れてみましょう。仕事中でも、テレビ見ながらでも、電車の中で座っているときでもいつでも修練できますね!(笑

ここから鍛えなおすのです!

今年のドイツのワークショップにて。