そもそも呼吸とは何か? 酸素がなぜ必要なのか?
今回は呼吸法です。 呼吸はほっておいても普通にできるものでもありますが、かといってそれが十分であるか?とか、正しく行えているか?という点で言いますと、おそらく一般の方のほとんどが不十分であると言えるでしょう。
また多くの方が呼吸をイメージしたときに酸素を取り入れ、二酸化炭素を出すというイメージで、人は酸素がないと死んでしまうから・・・ぐらいのイメージなんじゃないかなと思いますが、じゃあ酸素がなぜ必要なのか? ここまで理解してる人となると意外と少ないのではないかと思います。
酸素がエネルギーなんじゃない!
多くの方は酸素自体がエネルギーと思っていると思います。しかしこの考え方はちょっと問題があり、実はエネルギーというものは主に食物から得る解糖系(酸素を必要としない)と、体内のミトコンドリア内で酸素と水素の反応による電子伝達系(ミトコンドリア系)があり、そのエネルギーを生み出す際に必要なの材料として酸素が必要と言う事なのです。※解糖系は2ATP 電子伝達系は34ATP その他クエン酸回路系(二酸化炭素を作る)は2ATP
「酸素はエネルギーを生み出す材料である」そういう意識なのか? 「酸素自体がエネルギーなんでしょ!」という意識なのか?・・・この辺が実は問題で、酸素が材料ならばそれを生かすシステムがあるということで、そこに注目していくことが大切なのですね。
「呼吸は肺で」でも肺のことは良くわかっていない・・・。
次にじゃあ呼吸はどうするの?という問題ですが、これも普通は「肺でします」で終わりなんじゃないかと思います。しかし実際のところ肺自体は筋肉ではないので自分の意志では動かせません。 周囲にある呼吸筋、特に横隔膜の上下によって肺を縮めたり伸ばしたりしてはじめて呼吸というものが成立するのですが、となると呼吸において大事になってくるのは肺よりも呼吸筋・横隔膜と言う事になりますね。
自分のことも良くわかっていない・・・と気が付くこと!
まぁ、以上は簡単に説明しただけですが、これで自分の呼吸に対するイメージがずいぶん違っていたなと言う事がお分かりになればそれで結構です。 つまり自分を支えてる呼吸、エネルギーシステムすらわかっていないのに、常日頃から、自分は・・・とか、私の・・・と主張していると言う事で、そこら辺りを謙虚に見直していくと人間性が変わってくるということです。
仕組みがわからなければ元気になりようがない!
今は結婚というものをテーマにやっていますので「結婚」というお題で考えますと、まず結婚するにしても元気だとか意欲、活力みたいなものがないとなかなかできないわけで、そういうものが不足してると縁談も舞い込んでこないし、またたとえ話がきてもそれに乗れない・・・となると、まずは元気にならなくちゃいけないというわけで、じゃあどうすれば元気になるのかといえば「正しい呼吸」をするということになります。
そしてさらに正しい呼吸をするにはどうすればよいのかと言う事になりますと、横隔膜や各呼吸筋を理想的に働かせるべく「正しい姿勢」というものが重要となり、そうした姿勢が取れることによって初めて人間本来が持つ合理的で完成された呼吸システムが働き出すことになります。
頭だけで「どうやって結婚しよう」「何で私は・・・」と考えながら食べて、寝ての繰り返しでは2ATP・・・。
雑念振り払って正しく呼吸すれば最大34ATP・・・。
どちらの方が効率的かと言う事ですね。
~つづく~