私たちの気功の修練メニューはたくさんありますが、
どれも大切で、きちんとした意味があります。

ですから好き嫌いなく、コツコツとどれもこなしていかなくてはなりませんが、
私としては特に基本中の基本である「導引体操」を、
おろそかにしてはいけないなぁと、強く思っています。

導引体操と言うのは見た目的には準備運動とかストレッチに見えるかもしれませんが、
その違いは「息を吐きながら」「心身を緩めながら」という所であり、
痛みや、その他の感情気持ちに「気を通す」かどうか?・・・が大切なのですね。

ちなみに目安としては開脚において、
両足を180°近くひらき、お腹が床に就くのが基本ですが、
これがなかなか大変な代物で、とくに30代半ばを超えてからやろうとすると、
ほとんどの人が「私には無理だ」とあきらめるようです。

でもじつはこの「無理だ」と思うのも思考で、
その思考パターン、思い込み、固定観念が、自分のその固い体を築き上げているのです。

このことは私も身を通して経験しましたが、
強引な生き方、強い固定観念は
足りないものを外からくっつける、外へ求めるという感じの、「外へ、外へ」となり、
その状態は「緊張、緊張」の連続で、呼吸は浅いままの、
常に何かを追っかける生きざまとなっているのですね。

ですから基本的に疲れる生き様ですし、ロスが多かったり、
周囲と対立することが多いのです。

話を戻しますが、緩める、息を吐く・・・これをしなければ開脚は困難です。
たとえ強引にやり倒しても、けがをします。

つまり、きちんとした開脚をマスターするようになったころには、
だいぶ考え方とか、人間性、生き様が自然体になってきていると言う事でもあるのですが、

このことは「調和」を意味し、力を入れなくても、
周囲から必要なものが集まってきたり、何かとお互いにとって好都合なことが起きるようになるのです。

ちなみに柔らかければいいってものでもないんですね・・・。
導引体操か、ストレッチかは、気がわかるようになってくると見分けがつきます。

くどいようですがそこに気が通っているかどうか?・・・ということですが、
それには、自分の人生、日常で証明できているかどうか?・・・という所かナ?

円満、充実、順調なら導引。(宇宙法則にかなっている)
不平、不満足、困難ならストレッチ(自己流)。

法則と言うのはシンプルですし、結果がすぐに出るものですョ。(笑

そして究極はすべての所作、日常が導引でもあります。