開脚を続けていくうちに出てくる痛みや違和感について。

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導引体操、開脚という事でしばらく記事を書いていますが、では今回は開脚をだんだんやりこんで来ると出てくる「痛み・違和感」について少しお話ししたいと思います。

なんだかんだと言いながらも「柔らかくなりたい」という一心で開脚を続けてくると、今度は腰やひざ、足の裏側の筋に痛みなど、それは人それぞれなんですが多少の「痛みや違和感」が出てくるものです。

それはそうですね、今まで固まっていたところに刺激を与え、ある種の矯正的なエネルギーを加えていくので、何らかの反応が出てくるのは当たり前ですが、さて皆さんはそうなった時にどうしますか?という点なんですね。

痛みにはあくまでも自己責任で!「目的意識」・・・自分がどういう気持ちで臨むのかをしっかり確認しておこう!

基本的にお医者さんに通えば「無理はしないで安静に」、指導者に質問すれば「無理のない範囲でいいから続けなさい」と言われますが、ここらあたり、どちらを選択するかはあくまでも自己責任という形で、自分の意思や思いで決めてください。

ただ参考までに言っておきますと、安静にしていればたいていそのまま「やらない」というモードに戻り、また固まっていくのがほとんどのようです。

出来る人に聞けば、「そうね、昔はそういうこともあったわね」ぐらいの軽い感じで答えてくれるのではないでしょうか。「それでもやったわよ」という方がほとんどだと思います。

開脚を強引にやっていくと多くは坐骨神経痛になるものです。

痛みに関しましては実際に私も強引な性格でかつ努力家の類でしたから3回ぐらいそういう時期が来ました。医者に通ったこともありますが「座骨神経痛」と診断され「無理はしないでしばらくはそういう動きはやめてください」と言われたものですが、私はやり続けました。

そういうものは一つの試練とか、逆にそこから柔らかくなる兆しでそうなったと捉える派だったのですね(笑。 ちなみにこれも「開脚あるある」ですが、開脚をやる人の間では「切った」という表現があります。実際には開脚の際に体を倒していくときに「ボンッ」という音がモモの裏側からして、いわゆる「切れた」という感じがするのですが、これも一つの勲章という人なんかもいます。

本来ならこういうことは経験せずに上手に柔らかくなっていくのが理想なのですが、そういう人も逆に珍しいわけで、そういう柔軟で柔らかな性格の人ならここまで体が硬くならなわけです。 ですからせっかく切れてくれたならそれはそれでありがたい」と、負荷をかける量を減らしながらも「足を開く、前に倒す」という癖付けは続けていきました。

「しつこく、根気よく!」が基本。 「短期間で」なんて思わないで向かい合い、付き合っていく方が良い。

こういうものは「根競べ」というか「根気」が必要です。

それはそうです長年かけて出来上がった、自分のしつこい性格やクセ、思い癖、そしてそこから出来た身体、骨格なんかを矯正していくので時間はかかるのは当然ですよね。

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「ねりあめ」

ちなみに私はなぜかわかりませんがいつも「ねりあめ」のイメージがありまして、昔の人ならわかると思いますが、割りばしの先にくっついてる最初はカチカチのあめで、上手にゆっくりとその二本のはしを回してあめをからめていくとだんだん柔らかくなっておいしくなるというやつですね。 ※最近のねりあめはもう最初からやわらかいのが主流らしいですね(笑

そういうイメージで、無理すればバキッとはし(骨や神経)なんかもいってしまうから、「柔らかくしつこく」というイメージでやっていました。 ということは「3年かけてそのあめを食べよう」という感じになりますかね。(笑 でも本当にそういう感じでやっていましたよ。

痛みと向き合う・・・それも気の世界では大切な要素

痛みが出てきてくれたなら、せっかくなのでしばらくその痛みとお付き合いしてみるとよいのです。

何で出てきたの?どこから来たの?何が好きなの?何が苦手なの?・・・いろいろと聞いてやるとよいのです。

気の世界においては、そういう向き合うという意識が育つのも導引・開脚の良いところだと思います。

~つづく~