サビってなんだ?
今日は「サビ」について少しお話してみたいと思います。荒井式中心気功では良く出てくる言葉ですが体のサビ、心のサビ・・・など気の世界において本来は正常に働くはずの純粋なエネルギーの流れを滞らせる要因となっておりますね。
ただサビと言っても見た目に茶色く見える訳でもありませんし、触ったところでなかなか体感的にわかるものとも言えず、その実態はなかなかつかみづらいかもしれませんが、結果として体において不具合が生じてきたり、心のバランスが崩れたり、あるいは運命的なものや日常などでトラブルやエラーが起き続けているようであれば、それはエネルギーの流れが悪いと言う事であり、さびがそこに影響を与えていると理解していくと良いでしょう。
「手つかず」が一番の調和状態!
自然界では基本は何も手つかずの状態が一番調和がとれていると言う事で、生とか死とか、また花が咲く、実がなる、朽ち果てるなどそうなるべくしてそうなるということが一定のバランスを持って進行していきます。これは人間で言えば、生まれていつかは老いて死んでいくと言う事になるかと思いますが、人に限っては、その道中が生き様とか意識の持ち方などでアップダウンできてしまうところがあり、その人の思考、観念で大きくバランスとか順番みたいなものを崩してしまえるのですね。
つまりサビというのはある種の人為ともいえましょうし、こだわり、執着、その人の選り好みというかクセみたいなものなのですが、それが強く主張すればするほど「本来の流れ」というものを脚色し「異質なもの」として作り上げてしまう所があります。ですから、運命の歯車が狂うとか、仕事や健康面、プライベート等でもうまいこと結果が出なかったり、苦労したりで悩んでいる人は、「人為」「サビ」「こだわり」というものに注目していくと良いでしょう。
正しく放っておけることが出来るならば後は自然に「調和」に落ち着く!
人間は本来、健康であったり、調和というものに落ち着こうとする性質を持っています。つまり正しく放っておけることが出来るならば、それが一番良くて、あとは勝手に健康になっていったり、物事がうまく運ぶようにできているところが本当なのです。ですがサビがあると、状態のその一部だけ切り取り判断し手を加えるので、そのあおりで本体の流れに支障を来たし、おかしくなってしまっているのですね。
つまり個人個人、あるいは体の部分部分が持つエゴみたいなものがそれぞれ、ああだこうだと主張しすぎると、その場その部分は一時的に日の目を浴びるというか優先されますが、そのあおりは必ず後で相殺せねばならなくなるということであり、こういうことをきちんと理解して、呼吸法なり、修練をしていくと効果は見違えるように変わってくるのです。
~つづく~