開脚が苦手!その気持ちはよ~くわかります!
今日は導引体操、特に皆さん苦手の開脚についてお話してみたいと思います。開脚というのは両足をなるべく広げお腹が床に付く感じで手を伸ばしていくのですが、これが体のサビ付きがひどい人ほど困難な代物で、「さぁ、最初に開脚から行きますよ!」と言うと、みなさん大体、嫌な顔や、苦笑いなどをされてらっしゃいますね。(笑
そういう私も実は開脚が大の苦手で、まず足で言えば、きれいに膝を伸ばせませんでしたし、さらには両足で90度近くぐらいしか開かなかったのですが、あれこれやりこんでいくうちに今ではひざの裏も床に付けた状態でお腹から付けていくことも出来るようになりました。
ありとあらゆる方法を試す自己流の日々!
ご存知の方も多いと思いますが私は凝り性ですし、やると決めたらしつこいタイプの人間ですから、習いたて当初は結構ムキになってやりました。あれこれインターネットで調べたり、動画を見たり、本を読みこんだり、またスポーツジムにあるいろんなマシーンを応用して足を広げていったり、今思えば変なかっこで真顔でやりこんでいたような気がしますね。
それでどうなったかというと、以前よりは多少開くようになったものの、できる人と比較すれば決定的に違う代物。しかも足や腰なんかも結構いためたりしていましたので「何がいけないのだろう?」「何が違うんだろう?」と、日々そういう事ばかりを考えていました。
自己流が一番の遠回りだった!
そんなある日ふとこう思いました・・・「自分で考えてるやり方(自己流)だから駄目なんじゃないか」と。
「先生方がおっしゃることをどうしてそのままやらないのだろう?」どっかに「それでは今の俺には無理だろう」「もう少しできるようになってから、ああいうやりかたで出来るものなんだろう」・・・そういう思いがあって結局、力任せの強引な体ののばし方、倒し方をしているだけにすぎなかったのですね。
導引体操 開脚の基本「息を吐きながら痛いところがあればそこに意識を向けて優しく包み込むように。決して無理はしないでください」
当時の私には開脚というと相撲の「またわり」みたいなイメージがあり、ギャーとウーとかの痛みを乗り越えてできるものだという先入観があったので、そういうものをいかにうまく痛みを共わずにできるようになれないかと、そちらばかりに気が向いていたのです。
「鼻から息を吸います。それをお腹に落とします。上半身はゆるゆるで手を床に付け、息を吐きながら前方へ伸ばしていきます。」
「頭を下に下げるのでなく、少しでも前方へ。倒す順序はお腹、胸、頭の順番です。」
「もし痛みがあればそこに意識を向け優しく包み込むように・・・そして脱力・・・。」
これだけでなんですね。
でも、そうとはわかっていても欲が出て必死になって顔を床に近づけようとするし、痛いと言ってる箇所には「もっと頑張れ」とげきを飛ばしていたのです。
これが自分の生き様、やり方なのかな、自分に対してずいぶん強引なもんだな・・・いつしかそんなことも感じるようになりました。
そうなると自分の身体に申し訳ない気がしてきて開脚しながら涙があふれ出ることもしばしばありましたね・・・。
~つづく~