上達にはまねが一番!
今日は修練のコツとして「マネをする」と言う事をお話してみたいと思います。
世間ではマネというとコピーとか、偽物とか、どちらかというとあまりよくないイメージがするかも知れませんが、実は習い事、修練においては大事な感覚であります。そしてこのマネが上手い人ほど上達が早く、大いに本質もつかめるものなのですね。
身近なものですとたとえば「言語」なんかもそうだと思いますが、赤ちゃんや幼児というのは理解しながらしゃべっているのではないですね。お母さんやお父さんたちが一生懸命に語りかけてくるのをただただ一心に見聞きし、口を真似しています。 そしてやがて「まんま」とか「じいじ」とか言いだし、さらにまたいろんな言葉を覚えていきますが、呼吸法やその他の修練などにおいてもきちんと師を仰ぎ、これをどこまでもやっていけると良いのです。
ということで大人の方、特に自制心の強い方や、プライドの高い方などはなかなか大変です。またどこかである程度身に付けてしまってるものがある方もなかなか「そこ」を捨てられないので癖として残り苦労されますし、要領の良い方というのも案外勘違いしたまま先へ進んでしまいますので、ある一定のところまで行くと今度は伸び悩みますね。
マネをしない人はいつまでたっても下手!?
私はいつも生徒さんには「私のまねしてください」というのですが、まぁこういっては何ですがみなさん、何から何まで根っこから真似しようという感じではないですね(笑。 なんとなく・・・よいしょ、よいしょ・・・という感じで中途半端な感じか、あるいはそういってる矢先から違う動きをしてたりする方なんかも結構多いもんです(笑。
実を言うとそういう修練なんかで言いますとその動きだけではなくその前後の所作から真似していくとマネというのは上手くできます。また言葉づかい、イントネーション、顔付などにおいてもそうですが、本当はその辺からその動きに入っていたりするんですよね。
そういう意味では「目線」というのでしょうかね、着目点というか、そういう目を持ってないと「マネ」という行為には抵抗があるものであり、特に大人になってからでは、なかなかできないことなのかもしれません。
一流どころも初めはマネから始めてることが多い!
マネが有効なのは修練だけではありまん。 例えばスポーツでもミュージシャンでもアーティストでも、あるいは仕事なんかでも最初は何かにあこがれてそこをマネしていくことから始まってることが多いと言われています。マネしてマネしてマネしつくして、そこから何かつかんだり、ハッと出てくるものがまた新しい創造となっていくのだと思います。
そしてまたそのエッセンスもマネにより伝えられていくところがあるように思いますね。
いきなりオリジナルから入る人は苦労しますよ。