肥田式中心道 気合と共に「エイッ!」
そしてお次は肥田式中心道です。こちらは大きく腰を反り、丹田に意識を集中して気合いをかける見た目にもダイナミックな修練法ですが、今回の会場は天井も高く皆さんの声がとてもよく響いておりましたね(笑。
今回は基本の3つの型「外腹斜筋」「大胸筋」「広背筋」を行ってきましたが、前回行った際もこの3つは指導してきましたので、参加された方は要領も多少わかっていたせいもあるのか楽しそうに大きな声で元気よく行ってらっしゃいました。「家でやったら近所の犬にほえられたわ(笑!」という声も聞きましたが、そういう場合は声を出さないバージョンもあるのでそちらの方も教えておきましたが、みなさんきちんと家で修練してらっしゃることが何よりもうれしかったですね。
やりこんでやりこんで上手くなる!
修練はなんでもそうですが、いきなり上達するというよりもやはりやりこんでやりこんでようやく実につく感覚というものがあります。そしてその段階には肉体的な変化も必要ですし、また心とか、意識、エネルギー的な変化もついてこないと本当の意味での上達とはならないのですね。
その辺に古来から「何事も達人になると人格も備わる」という言葉があるのだと思いますが、日本には茶道、華道、武道などといった芸事、習い事などの世界にはたいてい「道」という言葉が使われており、人生をその道に費やし進んでいくことで「達人(真の人に達する)に至る」と言う事なのですね。
ですからただ形ができるとか、上手いとかだけではダメということで、特にこの中心道もその辺は上級者になればなるほど厳しく求められていくところがあります。
腰腹同量(ようふくどうりょう)腰がきちんと反れているかどうか?
肥田式中心道のポイントはいくつかありますが、まず代表的なものに「腰がそれているかどうか?」というものがあります(腰腹同量“ようふくどうりょう”と言い腰を反った状態でお腹と腰がきれいなS字型となり同じボリューム、均等がとれている状態)。やはりここも腰が大きくそれていないと丹田に力が入りませんし、呼吸も不十分、結局力任せの「緊張型」になってしまうからなのですが、この中心道、見た目はパワフルですが、実は力でやっていてはダメなのです。
と言う事はやはり普段から腰木などを用いてしっかりと呼吸法をやってないといけませんし、骨格や左右のバランスなどもきちんと矯正していかなければなりませんが、そういう地道なことを繰り返して繰り返していくところに、本当の意識の変化、意識革命というのが生まれていきます。
人のエネルギー構造というのは第1チャクラにその根底があり、そこが活性化してパワフルになって頭上まで突き抜けていくのが本来の姿で、この状態になって「天と地と繋がる」ことになり、真の姿となります。そのためには腰の反りは大変重要な要素であると言う事で、このあたりは秘伝であり、本当に学ばれたい方は是非入門され精進されることをお勧めします。
健康法、美容、ダイエット、気力充実、肉体改造、精神向上・・・間口は広いですが奥はどこまでも深い世界が肥田式中心道です! やりがいありますよ(笑!